コルスは歴史的にもイタリアの影響を多く受けている。北方のバスティア港周辺のパトリモニオA.Cではトスカーナのサンジョベーゼが土着化したニエルキオが主要品種となる。白はバランスの良いベルメンティーノから造られ、ミュスカの甘口はこの地域から北端のカップ・コルス(コルス岬の意)に渡って造り出されている。カップ・コルスでは三色のスティル・ワインも造られ、黒葡萄の主役はより柔らかなスキアカレロに変わる。東側沿岸部はシンプルにヴァン・ド・コルスの名称が与えられ、南部ではポルト・ヴェッキオ、フィガリ、サルテヌ、西側沿岸部の産地にはカルヴィ、アジャクシオがある。西側、南側の産地の方がより現代的で凝縮したワインが多い。また「リル・ド・ボーテ=麗しき島」の名称で出荷されるヴァン・ド・ペイが出荷量の半分をまかなっており、こちらは地場品種と国際品種(ピノ・ノワールやシャルドネなど)の多彩な顔ぶれがある。
主な赤ワイン用品種:ニエルチオ、スキアカレロ、メルロー、グルナッシュ・ノワール、ピノ・ノワール
主な白ワイン用品種:ベルメンティーノ、シャルドネ
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