ワイナリー 2015.11.19

ヤウマ Jauma

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ヤウマ Jauma
産地:オーストラリア 南オーストラリア州 マクラーレンヴェイル

McLaren Vale, South Australia Australia

South Australia

設立:2001年

2006年にオーストラリア最優秀ソムリエの栄冠に輝いたジェームス ダンビーアースキン。世界最優秀ソムリエを目指すかと思われていた彼がその栄冠に輝いた直後にソムリエを辞めた事は誰しもが驚かされました。
ジェームスは既に決心していたのです。自分自身のワインを作る事を。フランス・イタリア・スペイン・オーストリア・ドイツで研鑽を積みながら本当に自身が作りたいと思うスタイルに辿り着く訳ですが、ジェームスのスタイルは今正に世界中でインパクトを与えています。ちなみにヤウマとはラテン語でジェームスを意味していますが、これはスペインでジェームスが出会った若き天才醸造家の名前でもあるそうです。
グルナッシュをシュナンブランを「心のブドウ」と言うジェームスが選んだ土地は南オーストラリアのマクラーレンヴェール。シスト土壌に砂質土壌が層を成す過酷な環境で、家族と共に文字通り手作りで作る彼のワインにはフィネスがあり一般的に高いアルコールと思いボディを連想させる同地のワインとは格段の差があります。サンスフルは勿論。極力何もしないアプローチがヤウマのスタイルなのです。

Woodside Murishinaide 2014
無理しないで

「無理しないで」
この言葉の中にはワインメーカーとしてだけではなく、元ソムリエであり、父親であり、妻を愛する男であり、1人の人間であるジェームスのメッセージが込められています。
ワインダイヤモンズがジェームスに我々の為だけにオレンジワインを作って欲しいとリクエストしてから半年ほど経ったある日。まだ無名のワインが樽の中でじっくりとスキンコンタクトを通して旨味を醸し出しつ変化していた頃の事。自分が作るワインを急速に愛し始めた市場を自身の目で見つめて確認する為にジェームスは来日する決心をしました。
6月の来日は彼に大きな衝撃を与えた様です。ユニークな食文化。只管思いやりに溢れた国⺠性。そして多種多様で無限とも思える程に選択の余地があるワイン市場。しかしながら日本で体験した全ての想い出に深く感謝しつつ、ジェームスはこう感じていたそうです。
「皆ワインに凄く真剣で驚いたよ。畑の土壌成分やブレンド比率、テクニカルデータをここまで質問されるとは思わなかった。でもワインは楽しむのが一番なんだよなぁ。だから無理しないで」このワインに関しては詳細を敢えて深く分析しないで楽しんで欲しい。ジェームスの願いです(ブドウはゲヴュルツトラミネールとシュナンブランのブレンドです)。
無理しないで。

Somewhere on Another Hill 2014
サムウェア オン アナザー ヒル

世界中のナチュラル ワイン生産者が⻑期のスキンコンタクトでオレンジ色の魅惑的ワインを生み出し、現在のワイン トレンドを盛り上げる中心的商品となっている事を御存じの方も多い事でしょう。このワインはそんなトレンドを数字だけをコントロールして模倣するマスワインに対する強烈なアンチテーゼのメッセージです。
実はオレンジワインには2種のタイプがあります。酸化を促しながら琥珀色の抽出を⻑期スキンコンタクトを通して行う伝統的アプローチ。一方で炭酸ガスが抜けない様に嫌気的に醸造し、色の抽出を極力抑えながら旨味成分を⻑期スキンコンタクトで生み、ジューシーなスタイルを保ったアプローチ。いずれにしても非常に個性豊かで素晴らしいワインが出来上がる、と表情を崩しながら説明するジェームスですが、数字だけをコントロールして見た目だけをオレンジ色に仕上げ、フィルターをかけてリリースされるモダン オレンジには嫌気が差しているそうです。
このキュヴェは大樽で発酵熟成したシュナン ブラン90%に、後者のアプローチで仕上げたゲヴュルツトラミナーをブレンドしています。見た目だけをオレンジ色に仕上げるマス スタイルに対するジェームスからの無言のメッセージで、その親しみやすい飲み易さと愛らしいアロマ、複雑な奥行が大変バランス良くチャーミングです。
ラベルデザインは元々大変美しいアートでしたがフォトショップのボタンを押し間違えて、この様なモザイクになったそうです。

Pet Nat 2014
ペット ナット

アルコール発酵が終わり切る前にボトリングし、ティラージュ(二次発酵の為に添加する酵母と糖分を溶かし込んだリザーヴワイン)を使用する事無く作り上げたタイプのスパークリングワインをペティアン ナチュラルと云うのは周知の事ですが、英語圏・フランス語圏に係らずペティアン ナチュラルは愛称を込めてペット ナットと呼ばれています。
それもヤウマのペット ナットですからただのワインではありません。ブドウは全てオーガニックシュナン ブランを使用。スティルワインよりもほんの僅かに早く収穫し、十分な酸と糖がバランスよく内在している時を一瞬で判断し、全てをハンドピックしています。
実は収穫しているのはジェノヴェーゼ ヴィンヤード。大きな石がゴロゴロと転がっているウッドヴィンヤードよりも丘の上部にあり、土壌に⻑石が沢山混じった幾分涼しい畑を意図的に選んでいます。
結果としてボトル内に生まれたのは美しいミネラリティを円やかな泡。シャンパーニュよりも鄙びていて、それでいながら独特の引き締まった食感を保っています。砂糖漬けの生姜やパパイヤ、プリザーヴ レモンや金柑のコンポートを思わせる魅惑的なアロマは幾分クラウディーな様相とは全く反対のキャラクターと言えるでしょう。

Blewitt Springs Chenin Blanc 2014
ブルーウィット スプリングス シュナン ブラン

ブルーウィット スプリングスは粘土質土壌とシスト土壌を砂質土壌が覆った特殊な畑で、ブドウ樹に途轍もないストレスを与えます。結果として地中深く根を伸ばし、生命力に溢れた果実を実らせるわけです。
畑を管理しているのはフィオナ ウッド。アデ
レード大学でルーシー マルゴーのアントン クロッパーと同級生だった才女です。アントンの紹介により彼女と邂逅したヤウマのジェームスアースキンは、彼女が一切の妥協をせずディテールまで真心を行渡らせた姿勢に感銘と理解を覚え、そのブドウを使用して彼のワイン作りを形成する柱としています。
このキュヴェはブルーウィットの中でもスロープ状に広がる畑の下部から収穫されたブドウを主としています。ジェームスが心の中で最も愛する白ブドウ品種と公言して憚らないシュナン ブランが持つ緊張感とミネラルを申し分なく表現しており、オーストラリア ワインへの既成概念を破壊してしまう力を十分に秘めています。
ラベルは息子ダンビー(4歳)君が2歳の時に描いた錦鯉。余りに素敵な出来栄えに、泣きわめく彼を何とかなだめて、描きかけの絵を取り上げて急いでスキャニングしたそうです。

Sand on Schist Chenin Blanc 2014
サンド オン シスト シュナン ブラン

ブルーウィット スプリングスは粘土質土壌とシスト(片岩)土壌を砂質土壌が覆った特殊な畑ですが、サンド オン シストは特にスロープ状に広がる畑の上部から収穫されたブドウだけを使用しています。
ジェームスは試行錯誤と実験を好んで繰り返し、そして苦労を厭わない勤勉な男です。ソムリエ時代から畑の個性をリフレクトしたワインを愛して止まなかった彼はブルーウィット スプリングスのシュナン ブランを幾つかの区画に分けて醸造。
特に著しく堅く閉じたミネラル感を持ったワインを生みだす畝を見出しました。その畝は畑の中でも上部に集中しており、ジェームスはその意を得たと言います。確かに重い粘土質は地層の下部に集中しますし、より軽いシストは地層の上部に集中する傾向があります。ジェームスは味わいを通してその第二地層をより明確にイメージして、その個性をボトルの中に移しこんでいるのです。
サンド オン シストは特に良作年にしか作られない貴重なキュヴェです。妻ビグルズと息子ダンビーが2人仲良く描いたインスピレーションをラベルデザインの主役に据えて、ジェームスが描く理想のシュナン ブランとして人々を魅了しています。

Like Raindrops Grenache 2014
レインドロップ グルナッシュ

レインドロップの名が示す通りに「雨のしずく」の様にみずみずしくピチャピチャな飲み口。バラやチェリーを連想させる(これは口の中で探らなくとも本当にそういう味がするんです)キャラクターは、文字通りキュヴェの名前を表しています。
使用したグルナッシュは3か所の異なるセミ&フルオーガニック ヴィンヤードから収穫された若樹を中心とした過熟しておらずにまだ爽やかな酸と果実味がイキイキとしたものをジェームスが厳選しています。また太陽が燦々と降り注ぐエリアにも関わらず、特に日当たりが優しい畝を意図的にセレクションしたそうです。
畑の一つはアセンシオン。沖積土壌で盆地状に広がりマクラーレン ヴェールの北部に位置しています。
そして親友フィオナ ウッドが精魂込めてケアをしているタラー ヴィンヤードとウッド ヴィンヤード。マクラーレンヴェールの中で最も高い名声を誇るサブリージョンであるクラレンドンにある砂質土壌の畑です。
アセンシオンの特徴であるバラの香りとスパイシーなキャラクターが際立っており、ほんの少しばかり冷やして飲めばたちまちボトルが空になってしまいそうな危険性をはらんでいます。
ジェームスの思う壺です。

Biggles Grenache 2014
ビグルズ グルナッシュ

「私だけがワインの名前になっていない...」
愛する家族や友人達の名前をワインに冠するヤウマ。2013年に妻デニスがそう呟いた際、思わず彼も背筋に冷たいものを感じたそうです 笑
ビグルズはデニスのニックネーム。2010年に息子ダンビー、娘オードリーの名を付けたワインをリリースしたジェームスに向けてテーブルをバンバン叩きながら何故自分のワインが無いのかクレームを付ける妻の為に2011年から少量国内向けにSO2ゼロでリリースを始めた実験的キュヴェでした。昨年日本に輸入した2013ビンテージのビグルズはSO2を30ppm/l程添加。瑞々しい食感は相変わらず素晴らしいものでしたが、来日の際に「更なるチャレンジをするべきだ」との声を聞き、いよいよ2014年から大きな挑戦をする決意を堅くしました。オーストラリア国内でリリースした2011が未だピチピチの味わいで楽しめるという事実もジェームスの背中を後押しした様です。
マクラーレン ヴェールでお日様が昇らない内に手摘みで収穫したグルナッシュをコールドソーク。
炭酸ガスを添加するのではなく、傷みの無いベリーの中で自然と発酵が始まり果皮の内側に炭酸ガスが溜まりプチッと弾けるまで放置します。そう、ジェームスはご存じ放置プレイヤーなのです(今年の栓は王冠です)。「サボテンの果肉みたいに瑞々しくてセクシーだよ。呑むと思わず魅了されるんだ。セイレーンの歌声みみたいにね」元オーストラリア最優秀ソムリエの称号は伊達じゃないです。

Alessa Shiraz 2014
アレッサ シラーズ

スイスに住む姪の名前を冠したこのキュヴェは、そのインスピレーション通り可愛らしいキャラクターを見せる少女の様ですが、ジェームスが実際に瓶詰を良しとするまでに数々の葛藤がありました。
マクラーレン ヴェールの中心から少しだけ外れにあるこの畑はフォアマンズ ブロックあります。クラシックなワインを愛する伝統的な人間にとってフォアマンズ ブロックは脇役の範疇を決して出る事が無い、日の当たらない畑であり、その価値観は永らくソムリエの職に就いていたジェームスにとっても同様であったのです。この畑から収穫されるグルナッシュをブレンドに使用する事はあっても、当初はシラーズには関心が無かったそうです。
「最上の枝肉が手に入ったら大概のシェフはフィレに目に行くだろ?だれもスネ肉を最初に手に入れようなんて思わないよね?」とはジェームスのフランクな表現です。
しかしオーガニック アプローチでめきめきと品質を向上させてきた同地のシラーズにジェームスも感服し、2013年から単一のワインを作り始めました。20%は全房発酵。ピチピチ弾ける果実感の中に見え隠れする野性的なニュアンスはホールバンチ由来なのです。
ヤウマのSO2ゼロ第二の挑戦です。

Danby Grenache Shiraz 2014
ダンビー グルナッシュ シラーズ

間も無く5歳の誕生日を迎える息子ダンビーの名前を冠したグルナッシュ シラーズのブレンドはヤウマが創生期から作り続けている魅惑のブレンド。グルナッシュのジューシーな味わいに、シラーズのスパイスを加えたヤウマの柱です。ベースとなるグルナッシュはウッドヴィンヤードのグルナッシュ。植えられた大部分の樹が株仕立てというこの稀有な畑から収穫されたグルナッシュが持つ瑞々しくも味わい深い個性をナチュラルに引き出す為に相変わらず「何もしない」ヤウマですが、ブレンドするシラーズは一風変わった場所から収穫しています。シュナン ブランと共に試験的に収穫を始めた小さな畑であるジョノヴェーゼ。丘上に広がり、砂質に⻑石が入り混じる痩せ細った区画から収穫された酸が高く粒が小さく、特にスパイスのアロマが顕著なシラーズのみを手作業で収穫して約25%ブレンドしています(混醸です)。
イチゴやスミレ、バラやラヴェンダーのアロマが顕著ですがジェームス自身が表現したいのはこの地方に於ける「光」のニュアンス。決して濃厚過ぎる訳でもなく、ましてや野性味が過ぎる訳でもありません。薄暗い闇の中に一筋の光が差し込む様な、コントラストを描きたいと考えています。
産まれた当時はチャーミング一辺倒だったこのキュヴェは息子ダンビーと同じく成⻑を遂げているのです。

FRANC 2014
フランク

海の見渡せるシーヴュー地区の畑から生まれたカベルネ フラン。2013は力強いタンニンを前面に押し出した1種のキュヴェしか醸さなかったヤウマですが、2014からはより軽やかで彼独特のぴちゃぴちゃスタイルのフランを作り始めました。
シーヴューの畑はバーズィー一族によって一貫したビオディナミによって運営されていますが、その中心はジェームスがソムリエ時代に共に同じレストランで働いた元料理人フィオナ ウッド。年を追う毎によりエレガントでデリケートな果実を結ぶ様になったこの畑は、かつて凝縮感タップリのワインを作る為に大人気のグロウワー(栽培農家)でした。近年余りにライトな仕上がりにガッカリした既存顧客はフィオナから一切のフルーツを購入する事が無く、彼女は途方に暮れていましたがヤウマによって救われたのです。
一念発起し、彼女が収穫する全てのシラーズとカベルネ フランでワイン作りを始めたジェームス。シラーズの出来には満足していましたが、彼が満足するカベルネ フランは全く出来上がらず。過去4年間は約18リットル入りのペットボトルで売り歩く現地消費用のテーブルワインにブレンドされていたそうですが、ようやく昨年シングル キュヴェとしてリリースされたのです。
このフランクはヤウマにとって同地のポテンシャルを更に追求する為に生まれた新たな命。妻と子供達が協力して描いたモチーフをラベルとして選んでいます。

The Message Shiraz 2014
メッセージ シラーズ

マクラーレン ヴェールに数多く存在する古木のシラーズ。しかしながら凝縮したフルーツが収穫しずらい南向きの斜面や水はけが余り宜しくない畑は一昔前から大規模ワイナリーが作るバッグインボックスに詰められる宿命がありました。ヤウマは信頼するファーマーであるフィオナ ウッドを含めてそれら畑のオーナと契約を結び、全てをフィオナに管理して貰う体制を整えました。そしてこのメッセージは果実感と旨味溢れるヤウマ スタイルを踏襲した新たなキュヴェなのです。
収穫したフルーツは冷暗所にて48時間以上保存。炭酸ガス発酵で醸しをスタートします。フルーツの殆どは除梗せず、全体からゆっくりと旨味が溶け出て行くのを待つ訳です。爽やかな酸と果実味、そしてピチャピチャなキャラクターはまるでレインドロップと同様。そう、これは世の中に溢れる典型的なシラーズへのアンチテーゼでもあるのです。
ラベルのモチーフとなったのはネズミ。ネズミが床に零れたワインを舌を染める程に楽しんでいた様子に遭遇した妻ビグルズ(今となっては元妻となってしまいましたが)が、思いがけず合わせた視線からインスパイアされてデザインしたそうです。

Wood Grenache 2014
ウッド グルナッシュ

マクラーレン ヴェールの中でも特に良質な果実で高名なクラレンドン ヒルズ。その中でもウッド ヴィンヤードは1988年にラルフ ウッドによって植えられた自根のゴブレだらけの個性溢れる畑です。特に凝縮感よりもミネラルや酸を重視するヤウマにとってウッド ヴィンヤードは特別な畑として彼の寵愛を受けて来ました。今迄ヤウマが過去にウッドの名を冠したグルナッシュをリリースしたのは2回のみ。特に一切の除梗をせずにただ只管茎も含めたフルーツの個性を素直に表現する事だけを願って作られるこのキュヴェは、ジェームスにとっても特別な1本であり、彼の才能と畑のポテンシャルを秘めたスペシャル リリースとして、ある一区画の果実だけを使用しています。
カンガルー諸島を見下ろす様に東向きに広がるこの区画はフィオナでは無くサム ヴェルガラスという頑固な職人的農夫によってケアされており、鉄石土壌に赤土や灰土が表土として折り重なるスピリチュアルな雰囲気に満ちています。自根のゴブレのみが植えられたスロープはまるで異世界。収穫される果実も一般的な仕立てよりも遥かに少なく、当然ジュースのイメージは重く尊大なものかも知れません。しかしながらこの「ウッド」はまるで正反対。ヤウマが「品種の個性をこのワインに見出そうとするならそれは間違っている。このワインの個性は大地そのものなんだ」と言う理由は飲む事でしか理解出来ないかも知れません。
「ブラインドならネッビオーロと勘違いする人もいるだろうね」とまでヤウマが誇る、白眉の一つです。

レインドロップ・グルナッシュ2014

(ヤウマ)

Raindrops_Grenache
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テイスター: 田中克幸

しっかりとしたミネラルが底支えする、足腰の強いワインで、果実味の甘さと整ったタン ニンのバランスに優れ、フルーティな享楽性がありつつもダレず、存在感が強い。2015/10/8

評価:★★★+

ダンビー・グルナッシュ・シラーズ2014

(ヤウマ)

Danby
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テイスター: 田中克幸

生真面目な印象で、きっちりと角を決めてくる、硬質なミネラルが満ちる求心的なワイン。余韻に向かって上昇するエネルギー感。適度に涼しげなミンティな香り。2015/10/8

評価:★★★

テイスター: 宮地英典

艶やかな質感、はじめタイトにシリアスなタンニン、ミネラルを感じるが 口中でゆっくりと花開く。鮮やかでいて華美でなく、鋭角なのに柔らかに変化する。穏やかにアップダウンするような味わいの変化は子供の頃、はじめて遊ぶ友達との緊張とあっという間に過ぎた時間のよう。振り返れば穏やかな思い出。2015/10/8

評価:★★★+

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