クォーツ リーフ Quartz Reef
産地:ニュージーランド セントラル・オタゴ central otago,newzealand
1996年に誕生したクォーツ リーフは現在ニュージーランドだけではなくニューワールドの中でもトップクラスのピノ ノワールとシャルドネ、そして妥協なきビ
オディナミによるブドウ畑の運営とクラシックなワイン作りで名声を馳せる職人
的ワイナリーです。
創設者であるルディ バウアーはオーストリア出身。ザルツブルグ生まれの彼はグ
ンボルツキルヘン大学とクレムス大学でブドウ栽培学と醸造学を学び、ドイツのバート クロイツナハ大学にてワイン ビジネスまで修めた学びを止める事の無い秀才です。大学卒業後にニュージーランドへと渡りミッション ヴィンヤードを皮切りにリッポン ヴィンヤード、ギーセン ワイナリー、更にはカリフォルニア シミ、ヴォーヌ ロマネのメオ カミュゼ等で研鑽を積み自らのワイナリーを現在のセントラル オタゴに立ち上げました。以降、幾多の国際ワイン コンクールで賞を総舐めにして来ましたが、そのハイライトは2010年ニュージーランド最優秀ワインメーカーに輝いた事でしょう。
同時に国際ピノ ノワール セレブレーションのチェアマンにも選出され名実共にニュージーランドを代表する職人となりました。
余談かも知れませんがルディが愛する妻はシャンパーニュのレコルタンの一つショーヴェ一族の娘。ショーヴェから絶大なる信頼とバックアップを受け、現在ピノ ノワールのみならず卓越したシャルドネの作り手としてもその評価を受けています。
Methode Traditionelle N.V.
メトード トラディショネル
ニュージーランド セントラル オタゴと言えばピノノワール品種。世界でも有数なピノ ノワールに最適なテロワールと言われる同地で、クォーツ リーフは同じブルゴーニュ品種であるシャルドネ種の育成にも情熱と愛情を注ぎ続けてきました。
クォーツ リーフのワインメーカーであるルディの妻はシャンパーニュ地方出身。ルーツであるマークショーヴェから支援と技術・設備投資を受けて同地最高のスパークリングワイン作りに取り掛かった事は彼等にとって自然な流れでもあったのです。
ビオディナミを実践しているクォーツリーフですから当然ながら全ての化学薬品や農薬を否定し、補酸や補糖、その他の添加物を可能な限り排した拘りのプロセスを貫いています。酵母には一族の秘密があり、実はショーヴェがシャンパーニュのメゾンで⻑年大切に培養保管してきたものを瓶内二次発酵を起こすティラージュとして加えます。これによりクォーツ リーフのスパークリングにシャンパンのエスプリが加わるわけです。
24カ月という時を経て澱抜きされますが、その味わいは爽快。様々なシトラスフルーツを思わせるアロマと仄かにブリオッシュの香りが混然一体となり、バランスが良く何杯飲んでも飲み疲れしません。
2012年にはイギリス ソムリエ協会がセレクトする最優秀スパークリングワインにも輝き、現在のニュージーランドを代表するキュヴェの一つとなっています。
The Traveller Pinot Noir 2012
トラヴェラー ピノ ノワール
トラヴェラー ピノ ノワールはセントラル オタゴでクォーツ リーフが信頼のおけるブドウ農園との契約を結び、オーガニック アプローチで育てられたフルーツのみを使用して作られるニュージーランド国内のオフ プレミス(小売市場)限定で販売されてい
るキュヴェです。
ベンディゴを中心としたセントラル オタゴ産のピノノワールのみを使用しますが、ルディ バウアーが大切にしているのは果実がしっかりと完熟しつつも爽やかな酸をしっかりと保ち、デイリーにでも楽しめる様なカジュアリティを味わいに反映させる事。その為に複数の契約農家と連日綿密なコンタクトとブドウの味見をこれでもかと行い、適格な収穫を行わなくてはなりません。トラヴェラーの名前の通り、旅券を連想させるラベルデザインはシンプルで飾り気の無い素朴な印象。
そのイメージ通りにピュアでゴクゴク飲めるスタイルで仕上げられたピノ ノワールです。
トラベラー・ピノ・ノワール2013
(クォーツ・リーフ)

冷 ○ ● ○ 温
柔 ○ ● ○ 固
低 ○ ○ ● 高
小 ● ○ ○ 大
集 ● ○ ○ 拡
縦 ○ ○ ● 横
テイスター: 田中克幸
けっこうドライなタンニンがおもしろいアクセントとなったメリハリのある味わい。密度が高くミネラリーで、内側に向かう力がある。2015/10/8
テイスター: 宮地英典
重ための香りが、口に含むと鼻腔に抜けていく。酸とタンニンの性格が完熟した果実にコントラストとしての陰を落とす。落ち着きのある、地に足の着いた高品質のピノ・ノワール。2015/10/8
メトード・トラディショナルNV
(クォーツ・リーフ)
冷 ○ ○ ● 温
柔 ○ ○ ● 固
低 ○ ○ ● 高
小 ● ○ ○ 大
集 ● ○ ○ 拡
縦 ○ ○ ● 横
テイスター: 宮地英典
小柄ながらはっきりと明快に形づくられる清涼感をともなう果実味。 繊細さとのびのびとした明るい味わい、ドライで細やかな泡立ちはシャンパーニュにひけをとらない。秀逸なスパークリング。2015/10/8
評価:★★★+