当主ミシェル・シャプティエさんが参加しての楽しい講座を日本橋浜町ワインサロンで開催した。 最初は1時間だけと言われていたが、エルミタージュ栽培家組合(彼が会長)の会合の開始ギリギリまで2時間もお話して下さった。 ありがたい。 そもそも多忙なシャプティ...
田中 克幸
2019年のベストワイン
今年も素晴らしいワインに多く巡り合った。特に印象的だったワインのうち、飲んだ時に最新ヴィンテージで、かつ手元に瓶があるものをここに紹介したい。ベーシックなワインばかりで目新しさはないかもしれないが、ワインの基本を勉強中の私にとっては基本は大事。個人の...
ルネサンス・デ・ザペラシオン試飲会でのセミナー
ビオディナミワインの精鋭、世界のワイナリーの中でも最高レベルの生産者が集まるグループ、ルネサンス・デ・ザペラシオン。十年ぶりにその試飲会が東京のフランス大使館で行われた。 11時からニコラ・ジョリーのセミナー、「ビオディナミとは何か」。私は通訳の大任...
新潟フェルミエでの実験とレコルタ・カーブドッチでのセミナー
新潟のワイナリー、フェルミエの本多さんは、既に素晴らしいワインを長年作っている名手でありながらも常にオープンで、私のような素人の意見に耳を傾けてくれる。 今回は、三回の台風に見舞われ、通常と異なり秋に好天に恵まれることもなく、大変に難しいヴィンテージ...
ジャパン・ワイン・チャレンジ最高賞 グラーフ・デゲンフェルトのトカイ・アスー・6プットニョス 2013
2019年のジャパン・ワイン・チャレンジの最高賞はこのトカイ・アスー・6プットニョス 2013。『日本で飲もう最高のワイン2019』のプラチナ賞もこれ。いいものはいい、ということ。 ジャパン・ワイン・チャレンジのトロフィーワイン・テイスティングの...
アルザス Domaine Leipp-Leinninger
バールの町の中心部にあるドメーヌ。キルシュベルグ・ド・バール、ゾッツェンベルグ、ウィーベルスベルグのみっつのグラン・クリュを所有する。 2010年からオーガニックを始めており、自然なワイン造りに対して意識が高い。同じように考える若手生産者との交流も...
アルザス Boeckel
▲五代目となるジャン・ダニエル・ボエケルさん。 戦争中に爆撃を免れ、古のアルザスの趣をそのままに残すミッテルベルグハイム村。ここで1853年に創業され、23ヘクタールの畑を有する生産者がボエケルだ。創業時にはネゴシアンであり、「村の人からブドウを買...
アルザス Domaine Schlegel Boeglin
▲なだらかなフォルブルグの丘。フォルブルグ2ha、ツィンコッフレ2haのグラン・クリュを含む、計13haを所有。 フォルブルグは南向きから東向きへとL字型をしている、73・61ヘクタールの大きなグラン・クリュである。アルザス委員会のホームページでフ...
アルザス Domaine Heywang
▲ハイリゲンシュタイン村の中にあるドメーヌ・ヘイワングの外観。 他の村のある生産者が、「おいしくもないのに誰もが最近欲しがるから商売のためにしかたなく買いブドウで作っている」と苦々しく語っていた、クレヴネル・ド・ハイリゲンシュタイン。おいしくないば...
アルザス Maison Lissner
▲ピアノを弾く当主のブルーノ・シュローゲルさん。 アルテンベルグ・ド・ヴォルクスハイムのリーダーと言っていいドメーヌである。実際、当主ブルーノ・シュローゲルさんはヴォルクスハイム村の栽培家組合会長だ。オーガニック栽培を実践するアグロノミストにして公...
アルザス、Domaine de l'Envol
▲ドメーヌを切り盛りする若いオーナー、左からラファエル(31歳)、カトリーヌ(28歳)、ダニエル(25歳) 2016年8月に誕生したばかりの新しいドメーヌ。ドメーヌ・ヒルジンガーの娘カトリーヌ・ヒルジンガーが、メゾン・フロイデンライヒの息子ラフェエ...
アルザス Domaine Louis Scherb
▲遠くからでも目立つドメーヌの外観。 グベルシュヴィール村からゴルデールの丘を見上げると、右上に大きな家が見える。それがルイ・シェルブのドメーヌだ。訪問中もひっきりなしにお客さんが入ってくる。オフシーズンでこれなら、ヴァカンス時期ならさぞ人気のワイ...
アルザス Domaine Gueth
▲ドメーヌ・ゲットの醸造所外観 ジュラ紀石灰岩地質のグラン・クリュ、ゴルデールの丘最上部に区画を有するドメーヌである。現当主ジャン・クロード・ゲットの父親は、1982年にアルザスで最初にステンレスタンクによる発酵・熟成を行ったひとり。また空気圧圧搾...
アルザス Domaine Dischler
▲ドメーヌ・ディシュレールの外観。いたって普通の農家。 アルテンベルグ・ド・ヴォルクスハイムの生産者である。所有畑面積は11・5ヘクタールと、ある程度大きなドメーヌだが、別に有名でもなんでもない。特別なこともしていない。栽培も普通のリュット・レゾネ...
アルザス2017年冬の取材
2017年の冬、アルザス・グラン・クリュに対する理解を深め、最新の状況を知り、また偉大な2015年ヴィンテージのワインをテイスティングするべく、アルザスでいくつかのワイナリーを訪ねてきた。 よく言われるように、アルザスは複雑な産地である。品種とテ...
ジャパン・ワイン・チャレンジ2017
8月15日、16日、17日の3日間、ワインの審査会であるジャパン・ワイン・チャレンジ2017が行われました。私は今年も副審査委員長を務めさせていただきました。 今回は数多くの外国からの審査員が招聘されました。今までは外国人の大半は有名人であり、テ...
スイスワイン試飲会
日本橋の杉山商事で、彼らが輸入する一連の「やまきゅういちスイスワイン」をテイスティングする機会がありました。 スイスにはいろいろな品種があり、細かいことを言っているときりがありませんが、なんといっても白のシャスラーと赤のピノ・ノワールは基本中の基本...
「夏こそローヌワイン」試飲会
フランソワ・ヴィラール、ピエール・ガイヤール、ジャンヌ・ガイヤール、イヴ・キュイユロン、コンビエ、ジャン・ミシェル・ジュラン等、おなじみの名前のワインが一堂に会した試飲会が、7月6日、麻布十番のnakatoで行われました。 タイトルは、「夏こそロー...
シャンパーニュ・マルゲが一位に!
シャンパーニュ・マルゲのブノワ・マルゲさんからメールが届き、開けてみると大変におもしろいニュースが書かれていました。それによると、先月ドイツのミュンヘンにあるワインバーGRAPPES主催のシャンパーニュのコンペティションがあったようです。 とてもユ...
ジェラール・ベルトランの新プロジェクト、「生物的多様性センター」
ジェラール・ベルトランのもうひとつの新プロジェクトが、「生物的多様性センター」。すでにラ・クラープの近くの広大な平地で計画が進行中です。そこはもともと別の有名ワイナリーがあったところで、今でも巨大な醸造所が残っています。 本当に巨大な土地で、中に入...