宮地(以下宮):今回の座談会は、8月に行われたジャパン・ワイン・チャレンジ(以下JWC)に審査員として参加された沼田さんと吉住さんをお招きし、JWCについて、またワインコンクールについて色々意見を交わしたいと思います。2016年度の審査結果はコチラ田...
Column
今のコンチャ・イ・トロは、今までとは違う
※サンティアゴの町はずれにあるコンチャ・イ・トロは大観光地でもある。十数年前は観光客の姿はなかった。チリのワインツーリズムの発展を目の当たりにすることができた。 10800ヘクタールの自社畑。1100億円を超える売上高。3300万ケースの生産量。34...
注目の冷涼産地レイダの牽引役 ヴェントレーナ
最近でこそ誰もがレイダ、レイダと連呼する流行の産地だが、D.O.レイダ・ヴァレーが制定されたのは2001年5月。最も古いヴィーニャ・レイダでさえ創立は1998年、ヴェントレーナ・ブランドのワインを造るヴィーニャ・リトラルが1999年。歴史はことのほ...
進化し続ける、チリの「シャトー」アルマヴィーヴァ
今までチリのワイナリーの多くに見られる無秩序と言っていいほどの品目数の増加について批判的な視点を提起してきた。ある土地にワイナリーが存在していても、その土地じたいとワインの出自の関係性が、世界各地のとりわけヨーロッパのワイナリーにおいて我々が親しん...
日本での展開が待たれる天才醸造家 ガンドリーニ
※マイポ・アンデス、ブインにある自社畑はアンデス山脈にほど近い。 ステファノ・ガンドリーニは天才だ。彼がコンサルティングするワインの輸入元が主催したディナーの席で初めて会った時からそう思っている。フーデックスで会った時もそう思った。今回ガンドリーニ自...
芸術としてのチリワインの考察 ヴェンティスケーロ
※ワイナリーと、メインとなる畑は、マイポ・エントレコルディヘラスの最南端、カチャポアルにほど近い場所にある。 以前にチリを訪問した時、ヴェンティスケーロのアイコン・ワインのひとつ、ヴェルティッセ2007年を買った。しばらく自宅で寝かせておいた。若いう...
チリの認証オーガニック ヴェラモンテ
※ナパでの経験をいかし、フネウスはヴェラモンテを単なる醸造施設ではなく、観光客に広く開かれたワイナリーにした。ワインツーリズムを意識したチリで初めてのワイナリーだという。ヴェラモンテはサンチャゴと海沿いの大都市(チリ議会がある)ヴァルパライソを結ぶ、...
エラスリスの兄弟 アルボレダ
※アコンカグア・コスタのチルフエ畑。アルボレダの畑から、エラスリスのアコンカグア・コスタ・シラーの畑を臨む。 エラスリス当主エドゥワルド・チャドウィックがアコンカグア・コスタに個人的に所有するワイナリーが、1999年に創立されたアルボレダだ。今回の取...