※18世紀半ばにはイエスズ会修道士がワインを造っていたというコルベンホフの畑から、対岸、マッツォン方面を臨む。写真からも分かるとおり、標高が高い。 イタリアの高級レストランで定番のズュート・チロルといえば、J・ホフシュテッター。1974年に州で初めて...
Column
南コルシカのビオディナミ代表 ペロ・ロンゴ
※現当主のピエール・リシャルム氏は2代目。1965年にピエール氏の父親が土地を買って農業を始めたが、当時はワインは自分たちが飲む分だけを造っていました。ビオディナミ栽培のスタートは2000年。認証取得は2003年。 2015年に南コルシカの幾つかのワ...
蓄音機とブルゴーニュ古酒の会@渋谷
LP盤が登場する以前の蓄音機の音を聴いたことのある方いらっしゃいますか?先日初めて友人の誘いで耳にする機会があったのですが、ゆっくりと時間の流れるなか、なでるように優しく響くSP盤(プラスティック製のLP盤が登場する以前のレコードの名称)は生演奏とも...
忘れられたブルゴーニュ ブルゴーニュ・ムスー・ルージュ
ブルゴーニュというと、皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか?きら星のような珠玉のグラン・クリュの数々。長い熟成を経てグラスを満たす官能的な香り。ワイン・ラバーの誰もがブルゴーニュの素晴らしさに心打たれた経験があります。かくいう私もイタリアワインのイ...
ワインを巡る旅~コルシカ編~
パリの地下鉄のホームでよくコルシカ観光の宣伝を目にする。手軽なヴァカンスの行先としてコルシカはポピュラーな存在だ。天気がいいし、自然が豊かだし、ナポレオンの生家と美術館もあるし、一度は行くべきところだろうとは思うが、日本からあえてコルシカに行く人は少...
フィガリのゲミシュターサッツ ドメーヌ・ド・ラ・ムルタ
※フィガリの町はずれにあるドメーヌ・ド・ラ・ムルタ。ムルタとはMyrtle(フランス語読みでミルト)、銀梅花を意味するコルシカ語。※ゲミシュターサッツとは複数品種の混植混醸を指す。 コルシカ島最南端ボニファシオから西に回り込んだところにある、コル...
東海岸ポルト・ヴェッキオという個性 グラナイオーロ
※写真はグウェネル・ブシェールさん。オーガニック果樹園を所有していた彼の父アンドレは1974年にブドウ栽培をオーガニックで始めた。当初は協同組合にブドウを売っていたが、92年には協同組合がドメーヌ・ド・グラナイオーロ名義で特別なオーガニック・キュヴェ...
コルシカの赤ワイン品種を考える カステリュ・ディ・バリッチ
※AOPコルス・サルテーヌ・ルージュ2013年。大樽熟成の古典的な味わい。 コルス・サルテーヌのフィガリ寄り、アペラシオン南部の中心的エリアであるオルトロ谷にあるドメーヌ、カステリュ・ディ・バリッチ。畑は標高1217メートルのオム・ディ・カーニャ山の...
サルテーヌの洗練性 サンタルメテュ
※当主のジル・スロワンさん。1964年に彼の父と祖父によって創業されたワイナリーを1996年に引き継ぐ。 玄関を入って挨拶するやいなや、「どうしてここに来たのか。うちは本とかに登場するようなワイナリーではないのに、どこで知ったのか」と、二代目となるジ...
ようやく日本上陸!最上のアジャクシオ ドメーヌ・ア・ペラッチア
2008年に退役軍人のローラン・コスタさんが設立したオーガニックのワイナリー、ドメーヌ・ア・ペラッチア。昨年コルシカに来たとき最も印象に残った生産者だった。当時は日本では誰も知らない存在で、次に飲めるのはいつになることかと思ったが、今では日本にも輸...
シャスラーを考える Terravin、Lauriers de Platine審査会に参加して
スイスはなにに関しても独自の路線を行く国だ。外の風がどう吹こうと、己の行くべき道を自覚している。その道を行く手段を持っている。己の強みがなにかを自覚している。その強みを恒常的に再生産するすべを知っている。 スイスワインの魅力は、他の何ものにも似よう...