コラム 2017.02.28

南アフリカのデザートワイン

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南アフリカには行ったことがないけれども、輸入元ラフィネさんのおかげさまでワインに関してはずいぶん身近に感じるようになりました。

南アフリカのワインが質的に向上したのは民主化後のことで、90年代にもリーズナブルな南アワインがいっとき注目されましたが、悪名高いKWV(南アワインを一元管理していた組合)の影響を受けた安くて不味いワインが多く、日本では定着しなかったように思います。

今見かける南アフリカの美味しいワインのほとんどは、新たに設立されたり、意欲ある新しいオーナーの主導のもとで造り出されているワインと断言してほぼ間違いないです。が、

そんななかで久しぶりに出会ってうれしかったワインは数少ない例外のデザートワインでした。

ヴァン・ド・コンスタンス2013/クレイン・コンスタンシアはナポレオンやビスマルクが愛したといわれ、ボードレールの詩に「コンスタンスの酒よりも、阿片よりも、ニュイの酒よりも、愛が気取った羽を広げるおまえの口の霊酒がいい。」と詠われたコンスタンスの酒が現代によみがえったもの。上記のニュイはブルゴーニュのことなので、まぁ南アフリカのワインがこうして並べられるほど世界最高峰だった時代があったんですね。

一度生産は途絶えましたが、70年代に当時使われていたであろう株を選り分けて復活。当時のKWVの管理下でもステレンボッシュ地方とコンスタンシア地方では自社農場での高級品種の栽培、自社での醸造、瓶詰が行われていたそうですから、限られた環境のなかで再び芽吹いた高級ワインとも言えます。ボトルも当時のレプリカで、手ふき”風”のいびつなデザインの500ml瓶。

もちろん、今も素晴らしく美味しいです!
ダージリンに柑橘とあたたかなハーブ、口に含むと花梨、ふくよかなメープル、どこか梅の花のような風合い。マスカット系品種なのでソーテルヌなどに比べると、より華やかな印象を与えてくれます。調べたら2011年に元投資銀行の方などに買収され、ブランドの再構築を目指しているようで、そんなことも日本への正規輸入に追い風だったのかもしれません。

以前は数ケースといった少量の輸入だったと思うのですが、現在どのくらい輸入しているのかラフィネさんに聞き忘れました。。普段デザートワイン飲まない方でも見かけたら飲む価値ありですよ。

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