コラム 2017.03.14

ニュー・カリフォルニア・ワインの旗手、ブロック・セラーズ

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blockcellars (2)

 いっときのカリフォルニアワインは「ジャミー」、「酸がない」、「アルコールが高すぎ」、「高得点狙い」等々と冷ややかな目で見られることもあったようです。しかし私がずっと言っているように、私がよく記憶している1970年代から80年代のワインは決してそのようなものではありませんでした。かの「パリスの審判」では審査員がどれがボルドーでどれがカリフォルニアだか分からなかったはずです。その通りの味だったのです。
 現代最先端のカリフォルニアワインは、かつての品のよさ、バランス、フレッシュさ、節度を取り戻しつつあります。それだけではありません。ワインの品質はブドウの質で決まり、ブドウの質は畑の仕事で決まる、と考え、オーガニック栽培、ビオディナミ栽培を取り入れています。これは大いなる進歩です。ものすごく高い「カルトワイン」の畑でさえ除草剤まみれだった時代(10年前は明らかにそうでした。今でも一部はそうでしょう)からの飛躍的な転換です。
 こういったニュー・カリフォルニア・ワインの旗手のひとりが、2002年に25ケースのジンファンデルからキャリアをスタートさせたブロック・セラーズのクリス・ブロックウェイです。彼が来日しての試飲会は久しぶりに「カリフォルニアワインっていいな」と思わせるものでした。それは質的な素晴らしさだけではなく、値段的な魅力も含めてです。
 今回はブロック・セラーズだけではなく、彼の友人たちであるドンキー&ゴート、リキッド・ファーム、ローファイ、ビリキーノといったナチュラルな造りのワインも揃っていました。どれも、まさに新時代の味です。
 数多いワインを造るブロックセラーズですが、圧巻はカリニャンです。樹齢は130年以上。自根。パロミノとアリカンテとの混植混醸。無灌漑。オーガニック栽培です。夢のような組み合わせ!このようなワインを飲んでしまうと、値段は関係なく、並のワインはもう飲めません!

コチラの記事は日本橋浜町ワインサロンFacebookページより転載しています。

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