コラム 2017.02.23

マリー・エ・フランソワ・ジロー来日

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来週3月2日にフランス、南ローヌよりシャトーヌフ・デュ・パプの生産者マリー・エ・フランソワ・ジローのフランソワさん(写真右の弟さん)が初来日します。

shibuya-bedでメーカーズ・ディナーを開催するのですが、簡単にこの生産者について。

この造り手の話になると外せないのはフィリップ・カンピの名前でしょう。パプの100点ワイン請負人と云われ、2010年(だったと思います)のワインアドヴォケイトのベスト・ワインメーカーをとるなど、とても20世紀的な響きのコンサルタントです。

キャリアのスタートはこのドメーヌとのことで、その他コンサルタントを務めているところで著名なのはクロ・デュ・カイユなどでしょうか。

この新しいドメーヌとの付き合いは先代、創業者のピエールさん(マリーさん、フランソワさん姉弟の父)と古いラグビー仲間だったことが縁だとクルティエから聞いています。2010年ヴィンテージのグルナッシュ・ド・ピエール(フラッグシップワイン)がPP暫定100点になった時はこういった知られていないドメーヌも知られるようになるかと思いましたが、結果99点。日本で認知されるには至りませんでした。

なかなか新しいドメーヌが知られるようになることは難しいものだと思ったこと、フィリップ・カンピは日本では流行らないのかなと思ったことを覚えています。

ワインのスタイルとしては、以前は(僕の飲んだことのある2000年代前半のヴィンテージの記憶では)はフィリップ・カンピらしい、濃く黒いグルナッシュでしたが最近はそこに伸びやかさエレガントさを感じるワインに仕上がっています。シャトーヌフは多くのワインがアメリカに評価されたこともスタイルに影響を与えていますが、最近のこの造り手のスタイルの変化は脱アメリカ志向、脱フィリップ・カンピを感じるので当日はそのあたりを聞いてみたいと思っています。

日本に輸入されているワインは4種類。フラッグシップのグルナッシュ・ド・ピエール(ラヤスと隣接する区画のグルナッシュ100%)。シャトーヌフでキュベ・ガイマルドとトラディション。リラックでグルナッシュ100%で造られるグルナッシュ・ド・シスト(こちらを飲んだことのある人はベストコスパワインに挙げる人が多いです。上代3800円)。

あともう一つ聞きたいことはグルナッシュで偉大なワインって世界で数えるほどしかないと思うんですよ。ラヤスと、あと。。(名前が浮かんだ方はコメント欄に書いていただいてもOKです)

何故この造り手がグルナッシュにそこまでこだわるのかを、もうひとつ聞きたいことに加えて来週を楽しみにしたいと思います。

メーカーズ・ディナー、このワインにご興味のある方お気軽にお問い合わせください。

 

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