オーガニック化するボルドー ボルドーワインについてどう思いますか、と聞かれるのはこわい。私はボルドーが好きなのだろうか、嫌いなのだろうか、と自問せざるを得ない。もちろん、感謝している。尊敬もしている。今までの人生で、ボルドーから学んだことは大きすぎるほど大きい。ワイン評論家に... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
今のコンチャ・イ・トロは、今までとは違う ※サンティアゴの町はずれにあるコンチャ・イ・トロは大観光地でもある。十数年前は観光客の姿はなかった。チリのワインツーリズムの発展を目の当たりにすることができた。 10800ヘクタールの自社畑。1100億円を超える売上高。3300万ケースの生産量。34... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
注目の冷涼産地レイダの牽引役 ヴェントレーナ 最近でこそ誰もがレイダ、レイダと連呼する流行の産地だが、D.O.レイダ・ヴァレーが制定されたのは2001年5月。最も古いヴィーニャ・レイダでさえ創立は1998年、ヴェントレーナ・ブランドのワインを造るヴィーニャ・リトラルが1999年。歴史はことのほ... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
進化し続ける、チリの「シャトー」アルマヴィーヴァ 今までチリのワイナリーの多くに見られる無秩序と言っていいほどの品目数の増加について批判的な視点を提起してきた。ある土地にワイナリーが存在していても、その土地じたいとワインの出自の関係性が、世界各地のとりわけヨーロッパのワイナリーにおいて我々が親しん... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
日本での展開が待たれる天才醸造家 ガンドリーニ ※マイポ・アンデス、ブインにある自社畑はアンデス山脈にほど近い。 ステファノ・ガンドリーニは天才だ。彼がコンサルティングするワインの輸入元が主催したディナーの席で初めて会った時からそう思っている。フーデックスで会った時もそう思った。今回ガンドリーニ自... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
芸術としてのチリワインの考察 ヴェンティスケーロ ※ワイナリーと、メインとなる畑は、マイポ・エントレコルディヘラスの最南端、カチャポアルにほど近い場所にある。 以前にチリを訪問した時、ヴェンティスケーロのアイコン・ワインのひとつ、ヴェルティッセ2007年を買った。しばらく自宅で寝かせておいた。若いう... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
チリの認証オーガニック ヴェラモンテ ※ナパでの経験をいかし、フネウスはヴェラモンテを単なる醸造施設ではなく、観光客に広く開かれたワイナリーにした。ワインツーリズムを意識したチリで初めてのワイナリーだという。ヴェラモンテはサンチャゴと海沿いの大都市(チリ議会がある)ヴァルパライソを結ぶ、... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
エラスリスの兄弟 アルボレダ ※アコンカグア・コスタのチルフエ畑。アルボレダの畑から、エラスリスのアコンカグア・コスタ・シラーの畑を臨む。 エラスリス当主エドゥワルド・チャドウィックがアコンカグア・コスタに個人的に所有するワイナリーが、1999年に創立されたアルボレダだ。今回の取... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
チリ・プレミアムワインのシンボル エラスリス ※左に見える昔ふうの建物がもともとの醸造所。いまは直販所になっている。 90年代に訪問した時はけっこう地味なワイナリーだった。しかしエラスリスの世界的な成功を物語るように、それから増築を重ね、今で超現代的なアイコン・ワイナリーが威容を誇り、最先端の設... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
テロワールのポテンシャル タラパカ ※タラパカの伝統的なワイナリー建築。タラパカはサンチャゴから近いこともあって、ワインツーリズムの目的地として人気があり、ホテルも併設しているし、結婚式等のイベントにも利用される。創業は1874年。当時はヴィーニャ・デ・ロハスという名前だったが、189... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
チリに感じるスペインの血脈 トレス・パラシオス ※トレス・パラシオスの自社畑。すぐそばに海岸山脈の中でも二番めの高峰がある。 マイポ・エントレ・コルディヘラスの西側、海岸山脈の東の麓、チョルキにあるワイナリー。海から30キロと近いために気温は低く、エントレ・コルディヘラスの中心部よりも収穫は一か月... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
チリ、コルチャグアの未来形 カリテラ ※コルチャグアにあるカリテラの畑はべたっとした平地ではなく、小さな丘の集合体。いろいろな方角に向き、土壌もいろいろ。 1996年にモンダヴィとチャドウィックが共同出資してコルチャグアに創立されたワイナリー。その当時に訪問して以来、今回久しぶりにカリテ... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
シャトー・ラフィットの美意識 ロス・ヴァスコス ※山に囲まれて他から隔絶されたロス・ヴァスコスの畑。平地の一部分52ヘクタールは、前オーナーのエチニケ家の時代、72年前に植えられた畑。斜面の畑50ヘクタールは最近開墾され、シラーやカルメネールが植えられている。 90年代末のチリ・カベ・ブームの時に... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
チリ最大の家族経営ワイナリー ルイス・フェリペ・エドワーズ ※1800ヘクタールという広大な所有畑に対応すべく、ルイス・フェリペ・エドワーズの醸造施設も巨大だ。 1976年にルイス・フェリペ・エドワーズ氏がコルチャグアの地で60ヘクタールの地所を購入し、創業したワイナリー。しかし当時はワインが売れず、生食ブド... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
スパークリングワインだけじゃない バルディビエソ ※ヴァルディヴィエソのワイナリーはクリコ・ヴァレーのロントゥエにある。サンチャゴからここまで南下すると、空気のしめりけが違うような気がする。 以前にバルディヴィエソを訪ねたのは17~8年前か。当時もおいしいと思っていたが、久しぶりに飲んで、やはりここ... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
日本への輸入が待ち遠しいチリのテロワール カサ・シルヴァ 1892年創業以来家族経営の大規模ワイナリー。世界主要各国に輸出されているが、日本には輸出しておらず、私は今回初めて飲んだ。地元での評価は高いようで、ホームページを見ると、ワイン・オブ・チリによる2013年年間最優秀ワイナリー賞、ヴィティス誌による... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
全体は部分の総和より大きい ヴィック ※まるで美術館のようなワイナリー。アンデスの岩と水でチリのテロワールを表現するエントランス。 夢のようだ。これほどまでに徹頭徹尾完全主義的で、あらゆるディティールに関して一切の妥協のないワイナリーが存在しうるのだ。超高級ワインを造るとはこういうことな... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
チリのオーガニック・ワイナリーの秘密 ラポストル 2009年にオーガニック認証、2010年にデメテール認証を取得したラポストルは、テロワールに軸足を置く近年のチリワインにとって重要な意味がある。ワインの質は畑から生まれるという、誰もが言うが、言うは易し行うは難しの真実を、この370ヘクタールの巨大... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
創業からいまだ20年 チリの巨人コノ・スル ※新しいアイコン・ワイン、シレンシオ。静寂という意味の名前をつけるあたり、コノ・スルも良い意味で変化していると感じるのは私だけだろうか。 なんだかんだ言っても自分にとって基本のチリワインといえば、サンタ・リタのカサ・レアル、カルメンのゴールド・リザー... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫
チリの産地区分とワインの選び方 ※アコンカグア・コスタから西に進むと太平洋に面した町、ヴァルパライソに出る。沖を流れるフンボルト海流が産地の気温を決定づける。 チリワインは、少しでも産地区分を理解すると、望む味が大変に見つけやすいワインである。ここでは簡単にチリの産地について述べて... コラム 田中 克幸 記事を見る ≫